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Wednesday 30 January 2013

Balzac and the Little Chinese Seamstress

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Balzac and the Little Chinese Seamstress (2002)
邦題:小さな中国のお針子

原作本の表紙だけど、、




7、8年前くらいだったか、
日本のミニシアター系映画館で観て、大好きになった映画です。

レンタルサービスのLoveFilmで借りられると知って
喜び勇んで予約したのですが、ああ、また観て本当に良かった〜。






文化大革命の時代、
「再教育」が行われている山奥の村に
高らかに鳴り響くひびく、モーツァルトのヴァイオリンソナタ。
(もちろんそんな西洋の香りを持ち込めないので
「毛主席を想う」とか共産主義的な即興の名前つけてごまかす主人公たち)



もうそれだけで
美しくて映画をみてよかった〜と心底思いました。。。




村の美しいお針子と、
再教育のため村に連れられてきた青年マーとルオ、
それから二人がお張り子に教えたバルザック。

一生懸命書き写したバルザックの一節を
もう空で言えるマーが、バルザックを理解する大人のそばで
理由も分からず泣き出してしまうのは

自身も再教育をうけ、その後フランスに移り住んだ監督の記憶が
鮮やかに再現されているのでしょう
か。





イアンちゃんには
「お気に入り映画に入っているべき要素はヴァイオリンなわけ?」
などと聴かれましたが、、
(例:北京ヴァイオリン)


いや、まあ、音楽とくに弦楽器はかなりポイント高いけれども、
強いて言えば
本を読む喜び、という要素があると
かなりお気に入り率があがります。。
(先日のジェーン・オースティンで言えばNorthanger AbbeyやMansfield Park)



あと、
この映画を初めて観たあと
しばらくジョウ・シュンに夢中だった。。


くりくりお目めで透明感のある雰囲気がしゅてき。。


本当はこの作品と合わせて
「山の郵便配達」も観たいのだけど(マー役の男の子が主演)
残念ながらLovefilmでは今のとこレンタルできない。。。

日本では(少なくとも7、8年前は)DVDがレンタルできたので
うつくしい映像と、
特別なことが起こるわけではないものの
心の機微を追っていく、淡々とした映画も悪くない、なんて方は是非に。



2 comments:

  1. じゃあ、ジブリ映画のほうの「耳をすませば」もお好きなのかしら? :)

    気になってた映画なので、タイトル覚えてますが、いまだ見たことなく。
    私も探してみまーす。

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  2. madさん

    あ、だいすきですっ。図書館にかようシーンなどは特に!
    お針子は、ラブフィルムでレンタルもできたからアマゾンなんかでDVDもあるかな〜と思います。
    監督の実体験と同様、主人公マーも後にフランスに移住する設定で
    ちょこっとだけフランス語を喋るシーンもありますよ。

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