Pages

Saturday 18 February 2012

Gwen Johnのものがたり

人気ブログランキング


歩いて20分かからないくらいのところにある
National Museum、大都市とは言えないカーディフですが
実はなかなか凄い絵画コレクションを所蔵しているのです。

(私が来た頃ショボかった考古学コレクション展示も良くなってます笑)


3ヶ月ごとに常設も少しずつ変えていくのでそろそろまた行ってみようと思い
何か無料イベントやってるかなどウェブサイトでチェックしていると
ウェールズの画家Gwen Johnの作品が気になりました。

ソースは所蔵している我らがウェールズ国立博物館

美しい横顔の絵や写真にいつも心弾かれてしまうのですが、
この絵はそれだけでなく、色合いもとても素敵なんです。

当時のアーティストも
Gwen Johnには優れた色彩感覚がある、と評していたとか。





Gwen Johnは
ウェールズが優れた美術作品を多く生み出した
19世紀末から20世紀前半の画家のひとり。

なのでウェールズ国立博物館も力を入れて作品収集してきて、
この写真の作品を含め、テートと並ぶコレクション数を有しているそうです。



これは、、、今日はGwen Johnを目当てに行くしか!
(単純)






オペラも調べて行った方が面白かったし、
Gwen Johnについてちょっとwikiっとこうかな〜なんて覗くと、
中々に波瀾万丈の人生。。

弟Augustusも同じく画家になったのですが
性格も画風もGwenとは正反対。
軽やかで社交的で、弁の達者な弟と、
無駄に笑顔など振りまかずひとり黙々とやっていたい姉。

鮮やかな色彩と強いタッチの、絵のキャラクターが前面に出る弟と、
キャラクターは二の次で全体の色彩が命の姉。



私、実は画家の名前すら知らずに気になっていた絵があったのですが、
これ、弟Augustusの作品でした、、、
ミュージアムショップでカード買って来たじょ。


おまけに、以前うちの両親といっしょに行った時
何気なく買ってたのもAugustus Johnのだった笑。
たしかに、、、色が強くて鮮やか。
人物の強さが出てます。



そして姉の作品はというと。

だいぶ弟とは違います。。。
性格も違うって言われたら納得。


弟は姉の絵を高く評価して尊敬していたけれど
それでも性格面も、絵の色合いも、
自分のようにやればいいのに、と勧めたりした弟を避け
Gwenはフランスへ移住。

その後彼女はずっと画家人生をフランスで送り、
「考える人」で有名な彫刻家ロダンのモデル、恋人になり、
やがて破局し、、、、、




熱心なクリスチャンになって
教会に通う人の姿、シスターの絵、
猫の絵、
座っている女性の絵を主なモチーフに絵を描き旅をする人生。




弟だって美術館の絵のキャプションに
7歳の息子を亡くしてすぐ後に描いた絵、なんて説明があったりして
いろいろあったのでしょうけど

自分の性格、
断然Gwenの側なのでちょっと味方したくなっちゃう笑。



そんな気持ちで博物館に行ったので
セザンヌ登場後のイギリス絵画の部屋で一度に二人の絵をみたら
何だか心がいっぱいになった気がしました。

うーん、
何か一日でものすごく勉強した気がする!笑。





No comments:

Post a Comment